1983.10.25 雑誌『I/O』がMSX規格を猛批判現在も発行され続けている雑誌『I/O』。もともとは西和彦氏や、後にインプレスを創業する塚本慶一郎らの手によって創刊されたが、後に彼らは仲間割れしてアスキーを創立。『月刊アスキー』を創刊する。そんな因縁もあってか、1983年12月号では「規格統一問題を考える」というMSX規格を徹底批判する記事が掲載された。MSXの性能は(当時の他のパソコンと比べても)低い、統一規格はパソコンの進化を阻害する、といった鋭い指摘もあったものの、全体的には怨念を感じる。当時、パソコン業界に進出した若き野心家たちは時に手を組み、時に衝突を繰り返した。この記事はそんな時代を象徴するひとつの記録と言えましょう。1983.10.25 01:00雑誌・書籍
1983.10.21 三菱電機「ML-8000」発売。MSX本体第一号?実はこの話、信憑性が若干揺らいでいます。というのも、「10月21日発売予定」というソースは『MSXマガジン創刊号』の記事の中に存在しているのですが、なんと「11月21日発売予定」と書いてある別の記事の存在が見つかったのです。ということは、もしかして……誤植なのか?そうなのか?もしかりに誤植とするならば、繰り上がりで当選するのは「10月末発売予定」と書かれている松下電器の「CF-2000」。いわゆる「キングコング」がMSX第一号となるのですが……まさかこれも誤植じゃないでしょうね!(憤怒)ただし、別のソースもあり、朝日新聞 1983年10月4日付では「10月21日」であると記されています。いまのところ2対1で三菱が優勢?というところで...1983.10.21 01:00ハードウェア
1983.10.18 バンダイ、シャープと共同開発した「RX78」の仕様を3年凍結玩具の大手、バンダイは同社が発売したパソコン「RX78ガンダム」を今後三年間、モデルチェンジしないことを決めた。今後のソフト開発や販売努力を一機種に集中して統一規格パソコン「MSX」に対抗していくのがねらい。一年もたてば旧式化してしまうといわれるパソコン市場でこの種のモデルチェンジ凍結は極めて異例のケースだ。「RX78ガンダム」は同社がシャープと共同開発、八月に発売した記憶容量八ビットクラスのパソコン。ソフトウエアカートリッジを二本同時に装着できるスロットを持ち、簡単な操作でゲームやホビーに使えるのが特徴で、価格は五万九千八百円。発売後、同一価格帯で大手家電メーカーが相次ぎ「MSX」パソコンを発表したが、同社では「演算速度、図形処理...1983.10.17 15:00ハードウェア
1983.10.6 アスキー『MSXマガジン 創刊0号』発売価格は当時でも破格と言ってよい200円。まだ実機がなかったため、内容は「コンピュータが作り出す未来」の記事が中心でした。MSX参入予定メーカーのインタビューや、「遠藤雅伸 vs. 森田和郎」の対談記事も。そう、「ゼビウス vs. アルフォス」だ!(汗)表紙の写真は以下の記事を参照のこと。1983.10.06 01:00雑誌・書籍
1983.10.6 大阪で「エレクトロニクスショー」開催。MSX実機が出展MSXマガジン創刊号の記事によると、6日間の総入場者数は33万人だったとのこと。まさに日本の家電真っ盛りな時代ですね。で、実際にMSXの実機を展示していたメーカーは以下の7社だったようです。松下電器、ビクター、東芝、三洋電機、日立、東芝、ソニーこの記事の中には各メーカーの発売予定日も記述されており、もっとも早いのが三菱電機の10月21日。これが「最初に本体を発売したのは三菱」という話のソースとなっているわけです。1983.10.05 15:00イベント