本家『MSXマガジン』が休刊してから2年。
それでも唯一のMSX誌として発行を続けてきた『MSX・FAN』誌(徳間書店インターメディア、以下Mファン)が衝撃の発表を行った。
「一定数の定期購読が集まらなければ、1年後に休刊する」
出版業界において、休刊とはいきなり訪れるもの。期限を予告することは異例である。
しかも、定期購読数によっては継続の可能性もあるという条件をつけた。読者たちの情熱と、北根編集長の情熱がつながり、この大きな決断へとつながった。
しかし、すでにMファンは隔月刊となっていたが、定価は1,980円。定期購読を申し込むには、6冊分=12,000円を前金で用意する必要がある。読者の年齢層が低いMファンにとって、このお金を捻出できる読者は限られていた。
結局定期購読者は伸び悩み、次号で泣く泣く休刊が発表されたのである。
まったく関係のない話だが、今年J1リーグに昇格した「V・ファーレン長崎」がシーズンシートを分割払いで販売するという施策を打ち出した。
もちろん従来でもクレジットカードを利用すれば分割払いは可能だったが、それでは金利がかかってしまう。しかし、長崎の親会社はあのジャパネットたかただ。金利・手数料はもちろんジャパネットが負担した。
こういう仕組みが当時のMファンにあればな…とつい連想してしまう。一度に12,000円ではなく、月1,000円の分割払いができればよかったのだが、もちろん子供にはローンも組めないしクレジットカードも持てないのである。
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