現在も発行され続けている雑誌『I/O』。
もともとは西和彦氏や、後にインプレスを創業する塚本慶一郎らの手によって創刊されたが、後に彼らは仲間割れしてアスキーを創立。『月刊アスキー』を創刊する。
そんな因縁もあってか、1983年12月号では「規格統一問題を考える」というMSX規格を徹底批判する記事が掲載された。
MSXの性能は(当時の他のパソコンと比べても)低い、統一規格はパソコンの進化を阻害する、といった鋭い指摘もあったものの、全体的には怨念を感じる。
当時、パソコン業界に進出した若き野心家たちは時に手を組み、時に衝突を繰り返した。この記事はそんな時代を象徴するひとつの記録と言えましょう。
【出典】『I/O』1983年12月号
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